「現代の経営(上)」の冒頭で、ドラッカー教授は「マネージャーのクオリティとパフォーマンス」が「ビジネスの成功を決定づける」と書いている。
「ビジネスの成功を決定づけるモノ」ということは、TOCでいうところの「制約(Constraints)」の定義と同じ響きがあるが、TOCでは「マネージャー」そのものを制約とはしていない。
TOCにおける制約は、「市場」「時間」「キャパシティ」の3つだけである。
制約がビジネスのパフォーマンスを決定づけるとは言うものの、制約そのものが何もしないでも成果を与えてくれるわけではない。
制約がわかっていたとしても、それから成果を得るためのマネジメントの仕方がわからなければ、成果を得ることはできない。
制約を通じて、成果が出るようにマネジメントすることでビジネスの成功に導く必要がある。
TOCとは、ビジネスの成果を高めるために、制約を通じてマネジメントする方法であり、そのマネジメントを実行するのはマネージャーである。
したがって、TOCの定義では制約とは表現しないが、マネージャーがビジネスの成果を左右することは間違いない。
TOC開発者グループの一人、オーデッド・コーエン(Oded Cohen)氏は、「プロフェッショナルなマネージャーの役割は、彼らの責任下にあるシステムのパフォーマンスを改善し続けることである。」と述べている。
ドラッカー教授は言う「マネジメントは実践である」
マネジメントがうまく機能したかどうかは、ビジネスの成果によって判断される。
マネージャーとは、ビジネスの成果を追い求めることを宿命付けられたものなのである。
プロフェッショナルなマネージャーとは、そのビジネスの成果に対する責任を果たすマネージャーなのである。
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