2010年8月28日(土)、太白区中央市民センター(たいはっくる) 中会議室 にて開催しました。
課題範囲は、第一部 第1章〜第6章でした。
参加者は、10名でした。
終了後は、養老乃瀧長町駅前店にて意見交換会(飲み会)を開催しました。
ここから参加の方も1名いらっしゃいましたので、飲み会は総勢11名にて。
今回からの課題図書『実践する経営者』は、英語タイトルが"ADVICE FOR ENTREPRENEURS"とあるように、ドラッカーの本にしては珍しいほどに、具体性のあるアドバイスに富んだ本です。
そのため、参加者の何人か、特に経営者の方からは、この本はたいへん役立つ内容が豊富ですとのお声をいただきました。
この本では、ENTREPRENEURSを企業家と訳しているが、最近は”企業家”と訳すようになっているので、日本語の語感の違いにまず注意が必要です。
以下、私は現在の翻訳にしたがって”企業家”と表記します。
序章
ドラッカーの企業家の定義=富を生む力を資源に与える人たち
当時アップルの創立者のどこが悪かったかを「体系がなかった。経営のための道具もなければ知識もなかった。」と評している。
それが具体的にどういう事なのかは、おそらくこの本を読み進めるとわかるのだろう。ドラッカー(と上田先生)はいつもそういう勿体をつける(意地悪をする)。^^
序論のところは、参加者の皆さんからはあまり取り上げられなかったが、おもわず線を引いてしまう言葉がいくつもあった。
少し引用しておく。
”事業を始める者にとって、一番難しいのは自分自身の役割を考えることです。”
”管理できなければ企業家として成功しませんし、企業家精神抜きに管理しようとすれば官僚化します。”
”だれも技術に金を払っているのではありません。技術がもたらしてくれるものに金を払っているのです。”
(企業家社会の到来とは)”あらゆる組織が変化せざるを得なくなったということを意味しています。”
”無意味となった教条的な理論にとらわれるほど、物事を学ぶ上で障害になることはない”
”成功がもたらした問題こそ最大の問題です。”
以下については、後日追記します。
第一部 成長と戦略
第1章 不確実性時代のプランニング
”すでに起こったことで未来を作り出すものは何かを考えなければならない”
”成功するイノベーションは、すでに起こった変化を利用する”
”構造的なトレンドを利用する者は成功する”
構造的なトレンドの中でも、最も重要なものは”可処分所得の配分”であると書かれている。
”可処分所得の配分”とは、家計は自由に使えるお金を何に使うか?ということである。
この意味においては、業種に関係なくみなが競合相手となる。
教育、レジャー、健康、住宅・・・自由できるお金を何に使うか、その傾向は時代によって変わるのは当然である。
”すでに起こった変化に強みを合わせることからプランニングが生まれる”
”機会に応えられるだけの知識と人材を用意しておかなければならない”
第2章 良い成長と悪い成長
成長のためにまずなすべきことは、”何を棄てるかを決めること。”
成長戦略の基本は、資源(リソース)を自由にし機会に集中できるようにしなければならない。
経営者の仕事は(市場、人口、経済、社会、技術、価値観の)変化を事業上の機会に変えること。すなわち、変化に対して自らの強みを合わせることである。
マネジメントで大事なことは、集中なのだということを常に覚えておかなければならないと思う。
第3章 成長が悪夢を招くとき
成長による危機を避ける5つの処方箋
1、キャッシュフローを中心に会社をマネジメントする
2、少なくとも、2年後ないし3年後の財務構造と資金調達先(外部)を予定する
3、将来必要となる情報は何かを予期しておく
4、技術、製品、市場を集中させる
5、チームとしての経営陣の用意
第4章 ゼロ成長企業における経営の心得
組織には挑戦すべき目標が必要。
日本の建設業は、ここ10年にわたって市場の縮小にさらされている。
何か参考になることがあるかと思って読む。
成長できないときは、従業員のモチベーションの問題が大きくなることがズバリ指摘されている。
そのとおりだと思う。
さらに、多くの人事給与システムが成長を前提に作られていることが、このモチベーションの問題を大きくしている。
高度成長期に作られたものが今でも正解であるはずかないと思った方が間違いない。
第5章 規模は必要か
”企業は、ひとつの製品分野ないし一つの市場に焦点をあわせるほど、よりうまく事業をマネジメントできる。”
これも集中の話である。
基本は集中なのである。
第6章 同族会社の経営
守るべき原則
1、一族でないものと同等の能力をもち、同等以上に働く者でない限り、同族会社で働かせてはならない。
2、一族の者がどれだけいようと、またいかに有能であろうと、経営陣のポストの一つは一族でないものを充てなければならない。
3、専門的な地位には一族ではない者を必要とする。
4、後継者問題に関わる意思決定は、利害関係のない、一族でないものに委ねることである。
一族が同族会社に奉仕するときにのみ生き残り反映することができる。 同族会社という言葉で鍵になるのは同族ではない。会社のほうである。
身近な例が思い浮かび、うーんと唸ってしまう。