2010年6月15日(火)、太白区中央市民センター(たいはっくる) 小会議室3 にて開催しました。
課題範囲は、第3部 第1章〜第4章でした。
参加者は、12名でした。
女性の参加も前回から増えてきておりまして、今回は2名が女性です。
参加者も技術士ばかりの状態から次第に企業経営者の参加が増え、非常に内容が濃くなってきました。
年齢層も幅広く、20代から60代まで世代を超えて意見交換をしています。
個人的にはますます楽しくなってきました。^^
第3部 ビジネス・チャンス
第1章 起業家とイノベーション
第2章 人こそビジネスの源泉
第3章 金融サービス業の危機とチャンス
第4章 資本主義を越えて
全体を通して、NPOに関する話題が多く出ました。
NPOは目的を達成するための組織の一形態であり、マネジメントが必要であることは企業と何ら変わりません。しかし、実際には適切にもしくは全くマネジメントされていない組織があまりに多いと言う点では、参加者の多くが同意されていました。
NPOには利益という評価基準がないからこそ、企業以上にマネジメントが必要であることをドラッカーさんはたびたび述べています。
NPOをマネジメントする上で役立つツールがドラッカー財団やLeader to Leader財団から発信されています。
「5つの重要な質問」として知られている以下の問いです。
1、私たちの使命は何ですか?
2、私たちの顧客は誰ですか?
3、顧客が価値と見なすものは何ですか?
4、私たちの成果は何ですか?
5、私たちの計画は何ですか?
ここで「使命」を考える上で重要なことが読書会の中で指摘されました。
「使命」というものは、社会と切り離して考えるべきではないということです。
「社会的正統性」というキーワードが、場の雰囲気を引き締めます。ドキッとしました。
社会(顧客)が必要としていることに応えるという「社会的正統性」がなければ、いくら自分勝手に使命を定義したところで意味はありません。
社会が必要としていることに対して、自らの強みを持って貢献するならば、それは自ずと営利、非営利にかかわらず事業として成立するわけです。
うまく行かないNPOが多い現実について、資金面に関する話もありました。
NPOは資金確保のために助成金などを利用することは必要だと思いますが、それは本当に最初の段階だけにとどめるべきです。NPOも、きちんと自らの事業から生み出すお金によって、事業の継続性を確保しなければなりません。将来の投資のためには利益が必要です。きちんと事業によって利益を生み出さなければなりません。
企業と違うのは、それを分配しないことだけです。
利益を出だなければ、企業もNPOも社会貢献し続けることはできないのです。
NPOを適切にマネジメントできるようにすることは、社会的にも非常に意義深いことが、多くの意見から再認識されました。
ビジネスの基本の話題の中で、顧客の創造という言葉が出ました。
顧客の創造という言葉によって、いかに新しいお客さんを生み出すのかという認識を持たれる場合がありますが、ちょっと違う表現をしてみました。
それは、TOC(制約理論)の集中の5ステップの話です。
ステップ1、システムの制約を見つける
ステップ2、システムの制約を徹底活用する方法を決める
ステップ3、システムのすべてを上記の決定に従わせる
ステップ4、システムの制約を強化する
ステップ5、惰性に注意して、ステップ1に戻る
TOCでは、最も重要な制約は市場(顧客からの注文)としています。
まず、ステップ1、制約は市場です。
次にステップ2、市場を徹底活用する方法を決めます。
ここで、「市場を徹底活用する」ことの意味を明確にしなければなりません。
「徹底活用する」は「無駄にしない」と言い換えるとよりイメージがしやすいと思います。
「市場を徹底活用する」とは、「現在の顧客の注文を無駄にしない」と言い換えることができます。
「現在の注文」あるいは「既存顧客」を無駄にしない。
すなわち、徹底的に満足させることだと考えると良いでしょう。
参加者からは200%満足させ、感動させることが重要だという指摘もありました。
「顧客の創造」という言葉も「市場が制約である」という言葉も、「新しい顧客を作り出す」という印象が強いですが、新しい顧客を作り出す前に「既存の顧客を200%満足させること」こそが重要であることを強調しておきます。
今のお客様を満足させられもしないのに、次のお客様を満足させられるはずがないからです。
また、今のお客様を感動させるほど満足させたなら、次のお客様は向こうからやってきます。最大のマーケティングは、今のお客様を無駄にしないことです。
この点、TOCの発信するメッセージは非常に深イイ話なのです。(TOCをご利用の方の多くが認識してませんが。)
だからこそドラッカーとTOCを私はつなげて考えようとしているのです ^^v
取り急ぎコメントまで。