2010年3月17日(水)、太白区中央市民センター(たいはっくる) 小会議室2 にて開催しました。
課題範囲は、第一部 第1章〜最4章でした。
参加者は、10名でした。
終了後は、近所のホルモン長町にて、さらに意見交換を深めました。
詳細につきましてはまた後日報告いたします。
大変遅くなりました。ようやく追記します(4/14)
第1部 迫りくるネクスト・ソサエティ
第1章 ネクスト・ソサエティの姿
第2章 社会を変える少子高齢化
第3章 雇用の変貌
第4章 製造業のジレンマ
まず、ドラッカーの言う「ネクスト・ソサエティ」(次なる社会)とはどんな社会のことを言っているのであろうか?
「経済よりも社会の変化のほうが重大な意味をもつにいたった」と書いている通り、すでにわれわれが入りつつある「次なる社会」がどんなものであるのかを知ることは、われわれの今後を考える上で非常に重要である。
ドラッカーの主張は、予言でもなんでもなく、過去から現在におこった出来事の結果を述べているにすぎない場合が多い。それだけにその主張は当たる場合が多い。
ドラッカーはたびたび言う「すでに起こった未来を利用しなさい」と。
ネクストソサエティに関する主張を原因ー結果の関係で整理を試みる。
若年人口の減少と労働形態の多様化
「出生率が低下している」→「若年人口が減少している」→「労働力が減少する」
「高年人口が増加している」→「国民の年金負担が増える」→「働ける人はできるだけ長く働いてもらう必要がある」→「組織に働く人の多くが雇用関係にない人になる」→「雇用関係にない労働者をいかにマネジメントするかが課題である」
市場の変化
「家族形成の減少」→「国内市場の成長鈍化」
「若年人口の減少」→「若年中心市場の減少」
「中高年人口の増加」→「中高年中心市場の増加」
知識社会は=高度に競争的な社会
「知識は資金よりも容易に移動する」→「いかなる境界もない社会となる」
「万人に教育の機会が与えられる」→「情報への移動が自由な社会となる」
「万人が知識を手に入れられる」かつ「万人が勝てるわけではない」→「失敗と成功が併存する社会となる」
「ITの進展」→「知識は瞬時に伝えられ、万人の手に渡る」→「グルーバルレベルの競争力を必要とする」
主役の交代
「知識を基盤とする経済」→「知識労働者が主役」→「テクノロジストが社会、政治の中核を占める」
保護主義の復活
「製造業の地位の低下」→「新たな保護主義(補助金、輸入割当、諸々の規制)」
グローバル企業の未来像
「事業構造の変化(少数株式参加、合弁、提携、ノウハウ契約)」→「トップマネジメントのあり方の変化」
少子高齢化を含め人口構造の変化については、「すでに起こった未来」として最大限に注意を払う必要があることをドラッカーはたびたび述べている。
人口構造の変化が原因となって、さまざまな社会的な経済的な変化が生み出されてしまう。
”人口構造の変化こそ、ネクスト・ソサエティにおいて最も重要な要因であるだけでなく、最も予測しがたく管理しがたい要因である。”
少なくとも現在自分たちがいる市場が、今後どのように変化する可能性があるのかを知る上で、すでに起こった未来として人口構造の変化は確実に利用する必要があるだろう。
知識労働者が増加することは経済と社会を大きく変える。
”知識社会と知識経済においては、知識こそが主たる生産手段、すなわち資本だからである。”
そして、
”組織は他分野の知識労働者を糾合し、彼らの専門知識を共通の目標に向けて動員するための人の集合体である。”製造業の相対的地位の変化も起こるべくして起こっているという。 日本の国際競争力を支えているものが”ものづくり”であるという神話があるだけに、この賞を素直に読めない方が多い。 ものづくりの力というものをどのように定義するかによって、議論がすれ違う可能性があるので、あまり軽く意見を書くたくはないところであるが、アップルが示すように製造業といっても企画力などのソフトパワーに勝る企業がより多くの付加価値を生み出すことは間違いない。 企業の目的が顧客を生み出すことであるならば、その成功を左右するのはマーケティングとイノベーションである。 いくら品質が高いことを自慢しても、いくら生産効率が高いことを自慢しても、長期的に見れば全く勝負にならない。
また、建設業に携わるものとしては、下記の1文にどきっとする。
”過剰雇用の成熟産業に金をつぎ込む政策は害をなすだけである。”