2010年1月15日(金)、太白区中央市民センター(たいはっくる) 小会議室2 にて開催しました。
課題範囲は、第25章〜27章でした。
参加者は、6名でした。
終了後は、近所の養老の瀧にて、さらに意見交換を深めました。
詳細につきましてはまた後日報告いたします。
遅くなりました。追記します。(2/7)
第25章 現場管理者
本章および次章(第26章)は、現場管理者、専門職という名称を取り上げている。
経営管理者(manager)とは違う扱いの特別な人がいることが推測できる。
原文では現場管理者はThe Supervisor, 専門職はThe Professional Employeeである。
読書会では、これらの名称の違和感が話題になった。
日本企業での役職名に同じ名称があるが、本文を読んでいるとその既存役職とは違う印象を持つからだ。
ドラッカー教授がこれを書いた時代には、まだ労働者あがりの現場管理者と言われる人の力が強い割に、経営管理者としてまでは機能していなかったと言うことなのかも知れない、と推測するに至った。
言葉というものは一つ一つ大切にする必要があることは間違いないが、ここではあまり難しく考えないほうがよいかもしれない。ドラッカー教授は下記のように書いている。
「現場管理者という言葉は、あるべき仕事の姿とは逆のものを連想させる。」(中略)「経営管理者という言葉に代えてしまった方がよい。」
その後も、現場管理者は経営管理者としての地位や権限を備えるべきとの記述が続く。
現在では、ドラッカー教授の主張通り、現場管理者と呼ばれている人についても経営管理者の仕事をするようになっているのだろうと感じる。
第26章 専門職
専門職という役職は、日本企業の中ではマネジメントの「ライン」から外れたスタッフ部門を示す場合が多い。
その先入観のため、本章の記述も違和感を感じる人がいた。
本書における専門職は、専門的な知識・スキルを持って、自ら働き、成果をあげる者を指している。
経営管理者は、人をして組織に成果をあげさせる者であるが、専門職は自ら成果をあげる者である。この点が違うといえば違う。しかし、専門職も自らの成果をあげるために、自身と部下をマネジメントする必要がある。
そのため、専門職は特別な存在であるという。
「彼ら(専門職)は経営管理者と一般従業員の双方の性格をあわせもつ特別な存在である。」
専門職の生産性を高めることは、現在の知識社会において非常に重要な課題である。
第27章 優れた経営管理者の要件
「現代の経営(上)」の冒頭で、ドラッカー教授は「経営管理者のクオリティとパフォーマンス」が「ビジネスの成功を決定づける」と書いている。
本章よりの経営管理者の仕事に再び焦点を当てるまとめのパートである。
いくつかまとめをメモしてみる。
経営管理者の課題 1,部分の総計を超える総体、すなわち投入された資源の総計を超えるものを生み出さなければならない。 2,あらゆる意思決定と行動において、当面するニーズと長期のニーズを調和させなければならない。経営管理者の仕事
1,目標を設定する。
2,組織する。
3,動機付けを行い、コミュニケーションを行う。
4,評価測定する。
5,部下を育成する。経営管理者に必要な道具
1,話す言葉
2,書く言葉
3,数字の言葉時間の使い方
行動する前に考える。部下との関係
人とともに働くということは人を育成することを意味する。必要な資質
真摯さ経営管理者たらしめるもの
役割と期待される貢献
教育的な役割の有無
他の人にビジョンと能力を与えること
彼自身のビジョンと責任
今の私に特に響いた一節は以下である。
経営管理者の仕事の成果は、(中略)聞き、読み、話し、書く能力にかかっている。
経営管理者たる者は、自らの考えを他の人に理解してもらう能力とともに、他の人が求めていることを知る能力を必要とする。
経営管理者に必要なスキルのうち今日の経営管理者に最も欠けているものが、この読み、書き、話し、数字で表す能力である。
クライアント企業でたびたび「コミュニケーションが悪い」「上司(部下)のコミュニケーション能力が低い」という問題が指摘される。
私は通常、人には責任がないー会社のシステムのどこかに問題があり、その結果として「コミュニケーションが悪い」と感じているのではないかーと考えてきた。システムレベルの欠陥を探すという観点からコミュニケーション問題を扱おうとしてきた。しかし、それでは問題解決できなかった。
つい最近、個人のコミュニケーションスキルのレベルアップは不可欠との判断から、社内研修を行うようにしてきていた。その内容は、まさに「話す力」「聞く力」。そして「書く力」。そして、上記の三つの力を支えるための「考える力」。さらに、成果をあげるための「時間を使う力」。
ドラッカー教授は、こんなにもはっきりと書いていたではないか!
本当にこれらは重要だ。身に染みて感じている。
同じような問題を抱える企業は多いと思う。何かの役に立てばと、最近、私が社内研修用に利用している本を紹介しておく。
平易な記述で気軽に今すぐ実践できる本なので、難しい本が嫌いな人たちにもおすすめである。^^;